2010年11月14日

第1話「屋根裏の入居者」

 シャロ、ネロ、エリー、コーデリアの4人は、トイズと抜群のチームワークで数多くの事件を解決してきた『ホームズ探偵学院』の人気者。
 学生だけでなく偵都ヨコハマの市民たちからも「ミルキィホームズ」と呼ばれ、憧れの的だった。だが、ある嵐の夜、宿敵「怪盗帝国」とのバトルの最中に「ミルキィホームズ」の4人はトイズを失ってしまい、事態は激変する。
優秀な探偵だった「ミルキィホームズ」は何をやってもダメなダメダメ探偵になってしまったのだ!どうしてもトイズが蘇らない「ミルキィホームズ」4人に対し、その事態を憂慮した学院の生徒会長アンリエットは、最後通牒を突きつけた!それは何と・・・?!

(探偵オペラ ミルキィホームズ 公式サイトより引用)


第1話 ネタ解説

タイトル元ネタ:「屋根裏の散歩者」
江戸川乱歩作「屋根裏の散歩者」より。明智小五郎(小衣ちゃんの元ネタ)が登場する、屋根裏をはいまわったり女装したりすることが趣味(というか奇行)の変わった男の話。

奇厳城
ホームズ探偵学院の生徒たちが暮らす寮。シャロたちの屋根裏部屋もそのうちのひとつ。元ネタは「アルセーヌルパン」シリーズ中の1作、その名もズバリ「奇厳城」。奇厳城は「空洞の針」の別名通り中が空洞になっている巨大な岩の城塞で、アルセーヌルパンのアジトとして使われていました。

「ステーキに飽きたらお寿司を食べればいいじゃない」
1789年に始まるフランス革命において、夫のルイ16世ともども1793年に断頭台(ギロチン)で処刑されたマリー・アントワネットの「パンが無ければケーキを食べたらいいじゃない」という台詞より。史実ではなく、後世にアントワネットの無知さや傲慢さを表現するために作られた話という説が有力。さらに「ケーキ」はフランス語では「ブリオッシュ」で、当時は高級な小麦を使ったパンより低級な駄菓子的な食べ物だったという説もあります。まあそれでも人を馬鹿にした台詞ではありますが。

食堂 多すぎる料理長
レックス・スタウトの小説「料理長が多すぎる」より。譲崎ネロのネタ元「ネロ・ウルフ」シリーズの中でも傑作の一編です。原題は「Too Many Cooks」。「Too many cooks spoil the soup.(多すぎる料理長はスープをだめにする)」=「船頭多くして船山に上る」ということわざからとられたタイトル。ネロ・ウルフシリーズには、この他にいくつか「Too Many 〜」の題名がついた作品があります。


第1話 感想など

冒頭のシャロたちミルキィ4人アルセーヌたち怪盗帝国との熱いトイズバトルが、その後の展開とのギャップ大きすぎ。シリアスなゲーム版の続き…という設定をふまえているのですね。

その後の展開は、いつも通りのミルキィホームズ。安心のコメディータッチです。
しかし、意外にもいくつか重要な伏線があるような…ないような…

冒頭のシャロたちのトイズ喪失のシーンは、アルセーヌの「幻惑」のトイズのようで実はそうではありません(「まだ何もしていない」とアルセーヌも言っています)。そして謎の落雷と爆発、その後トイズが消失しています。

雷と言えば、後半のアンリエット生徒会長がミルキィホームズたちに退学をかけて課す「探偵としての適性試験」。試験に失敗し「退学」を言い渡されたシャロがショックを受けた瞬間に雷が落ちます(気づいたのは根津くんだけ?)。

まあとりあえずミルキィホームズたち4人の退学は一時保留され、3ヶ月の猶予が与えられます。ワンクールです。全13回です。
豪華な個室も特別なランチも全てお預け。古い屋根裏部屋で4人が同居しながら再出発を目指すこととなったシャロ、ネロ、エリーコーデリア。

こうして始まった「探偵オペラミルキィホームズ」。こんなに面白いのだから、ゲーム展開に連動しつつ2期3期…とずぅっと続けてほしいもんです。

ところで、私自身は実はこの第1話だけでは、そこまで「ハマった!」というわけではありませんでした。ただ、「探偵ものパロディ」としてけっこうマニアックなネタを取り上げてることが、ミステリー好きな自分に琴線に触れたことは確かです。(このブログを始めたのは例の第4話「バリツの秘密」を見た後です。あのパロディたっぷりのエピソードがミルキィホームズにハマるきっかけになった人も多いはず)


第1話 2周目以降の感想など

2周目を視聴して気がついたのが、アンリエットのスイッチを入れちゃった犯人。
Bパート始まって直後、根津くんの台詞「ミルキィホームズはなにやってもダメダメ」に、アンリエットが異常に反応を示します
どうでもいいですけど、アンリエットさんに冷たく「今なんておっしゃいました?」って言われてみたいよね!(願望)

それはともかく、この「ダメダメ」というキーワードが実はストーリを支配しているもののひとつということも、最終話までストーリーを見終えたミルキアンならよくわかっていますよね。

序盤の寝坊から始まるミルキィ4人のダメダメっぷりは、初回視聴時にはギャグとして笑っていましたが、アンリエットの気持ちを理解してから見ると、このダメダメっぷりは違った感情を持って見えてきます。

感情がはっきりと表されていないアンリエット生徒会長ですが、その忸怩たる思いを想像すると…無邪気に「生徒会長大好きー」などとやっているシャロたちに対して「いや、マジでがんばれよ!」と一言も言いたくなります。

他のエピソードがあまりにもアレなせいでどうしても地味に感じてしまうこの第1話ですが、見直すと世界観やトイズの説明、キャラの紹介とストーリの伏線…という基本要素がしっかりちりばめられていたこともわかります。

「意外とシナリオ派」なアニメミルキィホームズ。脚本サイドの本気がわかる回でもあったんですね。改めて感心です。

探偵オペラ ミルキィホームズ【1】 (第1巻スペシャルプライス) [Blu-ray]
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。