2010年11月17日

第3話「棺桶の恐怖」

 怪盗アルセーヌから犯行予告が届いた。超ヨコハマ美術館にある「ハマのビーナス」を盗むというのだ。呼応して現地へ出動する明智・銭形・長谷川・遠山の4人。ヨコハマ警察の対怪盗用特別チーム「G4」のメンバーだ。
 一方、ミルキィホームズ4人も超ヨコハマ美術館へ駆けつけ、G4の4人と対面することに。ミルキィホームズに強いライバル心を持つ明智は、一計を案じ、自分の言う通りにすれば失ったトイズが復活するとミルキィホームズたちに告げる。
 明智の言葉を信じた4人は美術館の中であるゲームをすることに。だが、その途中恥ずかしいポーズに耐えられなくなったエリーは逃げ出してしまう!そんな中、遂に怪盗帝国が登場し・・・。

(探偵オペラ ミルキィホームズ 公式サイトより引用)


第3話 ネタ解説

タイトル元ネタ:「三角館の恐怖」
江戸川乱歩作「三角館の恐怖」より。財産相続を巡って四角い館を対角線で区切って住んでいることから「三角館」と呼ばれる洋館を舞台にしたミステリー作品。実はロジャー・スカーレットの「エンジェル家殺人事件」をほぼそのまま翻案したものです。

超ヨコハマ美術館
みなとみらい21にある「横浜美術館」そのもの。追いかけっこの舞台になった駐車場もそのまんまです。

ハマのビーナス
もちろん「ミロのビーナス」ですね。超有名な芸術作品で、アニメなどで「美術品」という場合の記号的存在です。エーゲ海のミロス島で発掘された古代ギリシャ彫刻。両腕を失っている姿はむしろ想像力をかき立てられ、美術品としての価値を高めているとされています。

黄金仮面
江戸川乱歩作、明智小五郎主演の「黄金仮面」より。ネタ元の明智小五郎にあやかって小衣ちゃんの対シャロつっこみ用装備になります。デザインはアガメムノン(ギリシャ神話の王)の黄金マスク。これも有名な美術品の代表です。

小衣の解読していた石板
いわゆる「ロゼッタストーン」です。古代エジプトのヒエログリフ、同じく古代エジプト民衆文字、そしてギリシャ語が書かれた石板。シャンポリオンが解読し、エジプト文明を知る大きな手がかりとなりました。でもきっとトイズのことや、さよ子とさとるの昼メロっぽげな話は書かれてないと思うですよ、こころちゃん。

ファラオの石板(ツイスター)
シャロたちのやっていた通り、色付きのさいころもしくはルーレットの目の通りに手足を置いて、くんずほぐれつしながら体勢を崩さないようにするパーティーゲーム。エリーのような体勢になることを楽しむ紳士のゲーム。フィンガーツイスターなんてものもあります。

IQ1300
昔のNHK人形劇「プリンプリン物語」のアクタ共和国編に登場する独裁者「ルチ将軍」のせりふ「私は天才!IQ1300!」からだと思われます。この世代の人にとっては、「IQ1300」が大天才の代名詞でもありました。

装甲車がアルセーヌ様が描かれたバンに
アニメ「ルパン3世」でよく見られた演出。装甲車で偽装したまま逃げればいいのに、と思うけどそこは演出。

追跡なう
マイクロブログサービス「ツイッター」に書き込みをする際、「今○○している」を「○○なう」とする習慣があることから。咲のハッカーぶりを表現している台詞です。

「ひっ」
コーデリアさんがミイラに驚いたときの恐怖の表情。梅図かずお氏の恐怖漫画で見られる恐怖顔の典型です。

横浜警察署
G4の勤務するヨコハマ警察署は横浜中華街にある「横浜県警 加賀町警察署」がモデルになっています。加賀町警察署のホームページを見ると外観がそっくりです。


第3話 感想など

超ヨコハマ美術館を舞台に、13歳にしてハーバード大学飛び級卒業IQ1300の小衣ちゃん率いるジーニアス4こと『G4』大活躍! 「小衣ちゃんいうなー!」の定番ツッコミが初登場。かわいいので許されます。かわいいはせいぎです。

ところで、「幻惑」のトイズって盗賊にとっては万能ですよねー。アルセーヌさま部下もいらないんでは、と思ったり。まあそこにアルセーヌの意図が隠されてるんでしょうけど…。さてさて。

留置場の臭い飯でも今のミルキィホームズたちにはごちそう。喜んで食べます。まー空腹なときには、白いご飯にお味噌汁は超ごちそうですよねー。

このアニメ、焼きキノコやらうまうま棒「吸いましょう!」:第2話「ポケットにパンを」)やら、やたら食べるシーンが多いですね。食事のシーンが多いアニメは名作だという基準があります。あるんです。あるんだってばー。

ネロは、思ったことをすぐ口に出してしまうことが原因でのトラブルメーカーっぷりがいかんなく発揮されています。でも素直に謝る。ストレートな性格は諸刃の剣です。一方でアメとラムネで戦うネロは実にネロっぽくていいですねー。

トゥエンティと狭い棺桶に閉じ込められるという、一生ものの罰ゲームを食らったコーデリアさん。想像するだに恐ろしい経験です。
そんなコーデリアを助けようとした刹那、一瞬エリーにトイズが戻る。重い棺桶のふたを軽々吹き飛ばすエリー。そして、占拠した警備室のモニターからみんなを見守るアルセーヌの意味ありげなカットイン

シャロはエリーに一瞬トイズが戻ったことを、あのインチキなツイスターのおかげだと思ったようで、おかげでエリーは(レギンスをはいてるとはいえ)あられもない姿に。っていうか、隣のネロもすごい格好になってるのに全く放置されてるのはやっぱキャラのせいですか。そうですか。


第3話 2周目以降の感想など

事実上のG4登場回。G4大活躍…と思いきやAパートだけで後半は活躍なしです…。このエピソード以降でのG4の扱いの少さを象徴しているようです。G4がんばれ。特にG3は超がんばれ。

で、この回の注目点はふたつ。

ひとつはもちろん「エリーにトイズが一時的に復活した」ということ。この場面をモニター越しに見ていたアルセーヌ様の謎の微笑みも、「ミルキィホームズにトイズが戻る条件」を確認したことによる、ある感情の表れだったんでしょうねー。
おそらくはこれを踏まえて、次回の4話での「シャロとネロ、エリー、コーデリアの3人を引き離す(シャロを孤立無援にして追いつめることでトイズを復活させる)」というアンリエットの行動につながっているのではと思います。

もうひとつは「ミルキィホームズのアホさ加減」…いやいや、マジで重要なんですって。
この子たちの勘違いっぷりはこれ以降のエピソードでも遺憾なく発揮されますが、今回は「トイズが一時的に復活したのは小衣ちゃんとツイスターゲームのおかげ」と信じ込んでしまっています。そしてそのままお話は進みます。

この勘違いパターン、ほんとにこれから(5話以降も)繰り返し使われて、しまいには最終回シリーズのストーリーのキーにもなっています。ついでにサマスペでもやらかしています(小衣ちゃんの夢が世界一のアイドルになりたいことだと信じ込んでいる)。

ミルキィホームズのストーリーが「シャロたちのトイズ復活にかけるアルセーヌの強い意図(積極的動機)」と「ミルキィホームズたちの思い込みと勘違い(偶然的動機)」が重なった形で織りなされていることがわかると、このアニメのもうひとつの楽しみ方ができます。

探偵オペラ ミルキィホームズ【2】 (初回限定特典(ねんどろいどぷち シャロ)付き) [Blu-ray]
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