2010年11月21日

第5話「かまぼこ失踪事件」

 スズメを追って道路に飛び出したかまぼこ。自動車に轢かれそうな危機をメアリー&ケイトと名乗る2人組みの女怪盗がトイズを使って間一髪で助け出す。そのかっこよさに、ミルキィホームズの4人はこの2人を怪盗ではなく探偵だと勘違いしてしまう。
 一方、メアリー&ケイトは何故か急にかまぼこの誘拐を計画し、そのためミルキィホームズたちの屋根裏部屋へ向かう。すっかり探偵だと信じ込んだミルキィたちの天然ぶりに翻弄される2人だが、何とかかまぼこの誘拐に成功。だが、かまぼこが誘拐されたと気づかないシャロたちは、行方不明のかまぼこを探すが…。

(探偵オペラ ミルキィホームズ 公式サイトより引用)


第5話 ネタ解説

タイトル元ネタ:「花婿失踪事件」
シャーロック・ホームズの冒険」収録「花婿失踪事件」から。婚約者の男が失踪するというストーリーが、今回のケイトとメアリーの過去の男関係の話に通じます。また、婚約者に逃げられた依頼人の名が「メアリー・サザーランド」。

メアリー&ケイト
昔NHKで繰り返し放送されていた海外ドラマ「フルハウス」のミシェル役を演じた双子のオルセン姉妹のひとり「メアリー・ケイト・オルセン」から…だと思います。双子という設定が「心はひとつ体はふたつ」のネタに通じるものが。ちなみにミシェルはオルセン姉妹が交互に演じていました。
追記:名前の由来は「ドゥエイン・スウィアジンスキーの『メアリー ケイト』からでは?」というタレコミあり。実は未読で知らなかったので読んでみたのですが、このはちゃめちゃなキャラからしてこちらのほうが正解な感じ)

チョコレート
ケイトがトイズを発揮するのに必要。格闘技っぽいトイズとケイトの外見から、2008年のタイ映画「チョコレート・ファイター」で、チョコレート好きな女格闘家の主人公ゼン(ジージャー・ヤーニン)が元ネタではないかと思われます。ケイトのトラックのフロントガラスに蹴りを入れるときの「きえぇぇぇっ!」というポーズがよく似ています。

にほん丸
最後にメアリー&ケイトが乗っていた豪華客船。横浜港発クルージング客船「にっぽん丸」が元ネタです。改装して色を黒く塗り直した新しい「にっぽん丸」がモデルですね。(最初「氷川丸」かと思ったんですが、あれは固定係留されてて動かないです)


第5話 感想など

のっけから公園で焼きキノコ。たくましいですミルキィホームズ。ネロはすっかり魚釣り担当。

美人のお姉さん二人に惚れ込むネロ以外の3人。そうですかやっぱ女の子としては胸に興味がいきますか。でもネロは胸よりうまうま棒とチョコレート。エリーの「お姉様」は狙い過ぎですが超ハマっています。ヨコハマだけにハマっています(←「空気読め♪」)

G3(小衣ちゃんは第4話ラストで行方不明なまま。なのでG4マイナス1)は通りすがり的登場のみ。町の人に慕われるミルキィたちを見てるとなんだかほっとします。トイズが無くなったあと、学院では生徒たちが手のひら返しまくってましたが、街の人には今までの活躍はみとれられてるんですねー。この手のちょっとしたエピソードに、制作スタッフさんたちの作品とキャラクターたちへの愛を感じます。

かまぼこそっくりのジゴロ風味な猫マスク男ってあんた…いいんかいメアリー&ケイト。「フィギュアスケートペア的平行移動」といい「町の人にあきれられる宝塚的セリフまわし」といい、何か根本からアレです、このふたり。

そしてメアリー&ケイトのアレさ加減は限界に達します。怪盗帝国のトゥエンティとストーンリバーが、あろうことかメアリーのトイズで体育座りに。おこちゃまなラット君は蚊帳の外です。
ヘブンズハイ!エクスタシー!ローズピンク!ビッグダイアモンドドリーム!エリーだけが理解しています。さすがいろんな知識に通じてるエリー。そりゃもういろんな知識に。

で、最後までメアリー&ケイトを「怪盗」では無く「探偵」と思い違っていたシャロたち。お前らトイズ以前に探偵としての資質に問題ないか。

肝心のかまぼこなんですが、デフォルメされたデザインとは裏腹に、リアルな猫的動き(池の水の飲み方など)が多いように感じます。実際に猫を飼ってる人の視点が垣間見えるんですが、猫好きなスタッフのこだわりかなー。

…ところでほんとにトラックの運転手は無事だったんですかー?


第5話 2周目以降の感想など

さてこの第5話「かまぼこ失踪事件」ですが、前回の「バリツの秘密」のカオスに見えて実はきっちりしたシナリオと真反対。真の意味での混沌なシナリオ回です。

ミルキィホームズがほとんど活躍せず、ゲストキャラのメアリー&ケイトがお話の中心になっていたこともあってか、初回放送時の評判ではいわゆる不人気回であったように記憶しています。
私自身もこの脚本の異様さになんだか違和感をおぼえてたような…。

しかしです!
何度か見直してみるとこの回、ミルキィらしい混沌さがいい具合に発揮されている、自分的にもミルキィホームズを代表する「なんだかわからない変わった魅力」を持ったエピソードになってしまいました。

まずは、この第5話でのメインキャラであるメアリー&ケイトの動機。「自分たちを捨てた男に似ているから、かまぼこをさらって復讐する」という訳の分からないホワイダニット(なぜ事件を起こしたのか=犯人の動機)は画期的でしょうw

ミルキィ抜きだからこそ許される、怪盗帝国とのアダルティなトイズバトルもこの回のみで見られる演出です。

終始ミルキィホームズたちが「メアリーさんとケイトさんは探偵の先輩」と勘違いしたままお話が進むのもそうです。
第3話の「2周目の感想など」で書いた「ミルキィホームズの勘違い」でのストーリ運びですね。しかもこの勘違い、最終回が来ても訂正されません

しまいには、全くなんにも全然事件は解決していないのに、感動的な音楽にのって船で去っていくメアリー&ケイトを感動的に見送るミルキィホームズたち…
視聴者おいていかれっぱなしです。

こんなカオスまみれの回なのに、シリーズシナリオ的に重要な「ミルキィホームズ(特にシャロ)の探偵になる夢」という重要なファクターを、メアリー&ケイトに対するあこがれという形でシャロたちに再確認させる仕掛けになっているのが、なんとも巧妙です。

これがまさか第11話でのミルキィホームズ再結成の伏線になっているとは誰も思いません。というかわかりません。無理ですー。

3話まででアニメミルキィのテンプレート的なものが出来上がったと思ったら、4話でそれをひっくり返し、さらにこの5話でぶちこわすという、ポストモダンとか脱構築とかパラダイムシフトとかいっぺんにやっちゃってる感じです。

ほんとに改めてこの作品の底力を再認識するエピソードでした。

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