2010年11月23日

第6話「王女の身代わり」

 ヨゴバマファミリア教会で、マーロ国の王女・クラリスとリパ国のペロ・グーリ王子の結婚式が催されることになった。警護についたG4の面々だが、クラリスの容姿がシャロそっくりなことにびっくりする。一方シャロたちは、雨が続いていたため屋根裏部屋が湿度100%状態で、除湿機が欲しくてしかたない。
 そんな時シャロはクラリスから、せめて結婚前に憧れだった「普通の生活」をおくりたいとシャロに身代わりを頼み込まれる。除湿機に心惹かれたシャロはこの依頼を引き受けるが、ペロ・グーリ王子には変わった性癖があった。それは・・・。

(探偵オペラ ミルキィホームズ 公式サイトより引用)


第6話 ネタ解説

タイトル元ネタ:「女王の首飾り」
怪盗紳士ルパン」収録の短編「女王の首飾り」から。ルパン6歳のときの泥棒としての初仕事の話です。ちなみにこの話に出てくるルパンの実の母の名前が「アンリエット」。

リパ国、マーロ国
それぞれ「パリ」「ローマ」を逆さに綴った言葉を国名にしています。クラリス王女の「マーロ国」は「ローマ」。つまりオードリー・ヘップバーン主演の名作映画「ローマの休日の「王女が庶民生活に憧れひとときの自由な日を過ごす」というストーリーが今回のパロディ元にもなっていますね。(話はそれますが、OVA「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」でも「ローマの休日」ネタをやってましたね。今年は「ローマの休日パロディ強化年」かなんかっすか?)

クラリス王女
アルセーヌルパンシリーズの一作「カリオストロ伯爵夫人」に登場する、ルパンの恋人「クラリス」…というよりは、宮崎駿のアニメ「ルパン3世 カリオストロの城」のヒロイン「クラリス・ド・カリオストロ」の方が直接の元ネタっぽいです。「望んでいない結婚を控えている16歳の王女」という設定は、完全に後者。

ペロ・グーリ王子
おそらく、元長野県知事で現新党日本の衆議院議員田中康夫の発明したなぞの言葉「ペログリ」からだと思われます。ちょっとアレな言葉なので、細かい意味はおとうさんかおかあさんかエリーに聞いてね。

「夢はミルキィホームズを裏切ったりしないからです」
松本零士作の漫画「銀河鉄道999」の「 エターナル編」に出てくる 「時間は夢を裏切らない 夢も時間を (決して) 裏切ってはならない」という一節から…だとしたら松本氏に訴えられる可能性がありますがな。大丈夫かシャロ。(槇原敬之さん大変でしたね)

リパ国のイメージ画像
マーロ国が貧乏でリパ国からの援助が無いと破産してしまう、という説明バックに出てくるリパ国の城(?)は、アニメ「聖戦士ダンバイン」のグランガランそのもの。「リパ国」の右側のロゴもダンバインのタイトルロゴ風です。

「ご奉仕するにゃん!」
アニメ「東京ミュウミュウ」の主人公ミュウイチゴの決め台詞。当時はメイドブームの黎明期。そのあまりにもアレな響きに「おおきなおともだち」の間に多大なインパクトを与えました。この台詞を言うシャロのメイド服姿は、私の魂にさらに大きなインパクト。

「円周率は3ではありません!3.14です!」
1980年代初頭から導入されたいわゆる「ゆとり教育」の代名詞「円周率は3」(実際はそんなことはなく都市伝説レベルの話)。しかしこれでシャロではないことが確定してしまうという共通認識は…シャロの学業レベルが知れます。

ヨゴバマファミリア教会
スペインはバルセロナで建築中の「サグラダファミリア教会」から。設計者アントニ・ガウディの没後100年にあたる2026年に完成予定。

ステンドグラスをドンドンドン
ダスティン・ホフマン主演の映画「卒業」のラストシーン。好きだった女性の結婚式に乱入しようとする有名なシーンのパロディです。印象深いシーンのためか、よくパロディ元に使われます。

マープルさん
アガサ・クリスティが世に送り出した探偵のひとり「ミス・マープル」より。日本での知名度も高く、NHKで海外ドラマとしていくつかのシリーズが放送されました。個人的にはジョーン・ヒクソンの演じるミス・マープルが一番イメージに近いと思います。

ポロリもあるよ
予告で出てきた字幕。「オールスター水泳大会」というテレビ番組があり、その視聴率稼ぎのアオリとして使われたフレーズ。「画面の隅の小さなワイプ画像で歌わされている人気がないアイドル歌手」というネタもよく使われます。ていうか現代っ子にはわからなさすぎなネタでしょう、これ。


第6話 感想など

映画「ローマの休日」風に進むエピソードです。
「王女の身代わり」というサブタイ通り、よくある王女入れ替わり話ですが、そこはさすが「ミルキィホームズ」。畳み掛けるようなギャグとネタ。切り口がひと味もふた味も違います。

街頭スクリーンに映し出されたシャロそっくりなクラリス王女を見てのコーデリアさんたちのドタバタ会話、そのあとのクラリス王女とシャロのテンポのいいやり取りなど、実にミルキィホームズです。

収穫」と称してデパ地下で試食品漁りとは…。ほんとにたくましく生きていますね、ミルキィホームズの4人も。ていうかもはやぎりぎり犯罪レベルな気もしますが。いいのか探偵として

しかし、アンリエットさんのぼよよん芸はもはや人外です。これが「幻惑」のトイズだとしたら逆に素敵すぎです会長。ぼよよんといえば、マープルさんもお歳に似合わずぼよよんっぷりがすごいです。ペロ王子超がんばれ。

中盤はメイドシャロ大サービスです。メイドシャロ祭メイドシャロ無双スーパーメイドシャロ大戦インパクト。洗脳されるがごときシャロの「ご主人様リフレイン」で1週間は食いつなげそうです。
そういやペロ王子はこれを「変態のフリ」と言ってましたが、実際はどうんなでしょうねー。真相はマープルさんにしかわかりません。

そしてエリーはちゃんとわかっています。いつもながらすばらしい知識ですエリー。

全体的にいつものドタバタなんですが、「夢」というキーワードで紐解くと、「ミルキィホームズ」という作品の大きなテーマが見えてきます。シャロたち4人の夢は立派な探偵になること。その夢にとってトイズとは? 仲間とは? 努力は報われるのか? そしてアンリエット自身の夢は…。

…とりあえず除湿機の夢がかなってよかったね!


第6話 2周目以降の感想など

ペロ王子とマープルさんの超濃ゆいカップルに持っていかれてしまったこの第6話。
他にもメイドシャロの女王様ごっこやら円周率やら、いろんなモノが詰まっているのですが、実は前半の折り返し点としての重要なテーマを明確にした回なんですね。

「夢」という言葉で語られるこのキーワードは、まさにミルキィホームズのアニメ全体(サマスペを含めて)を貫くテーマそのものです。

ミルキィたちだけの「夢」にとどまらず、アンリエット=アルセーヌの「夢」が折り重なってストーリーを作っていたことが最終話まで見終わっていれば理解できていると思います。

それを踏まえてこの第6話「王女の身代わり」を見なおした場合、「浅はかな動機で『夢を叶えた』と思い込もうとするクラリス王女」を諭す(というか怒ってます)アンリエット生徒会長が言う「夢に向かって戦っているシャーロック」との対比で、このミルキィホームズというアニメのストーリーの骨格を初めて明確にさせた回だということがわかります。

ここからストーリーは後半に進むわけですが、相変わらずのミルキィホームズクォリティにごまかされつつも、第10話以降の最終回ストーリーにつながるしっかりとした伏線だったわけですねー。

伏線といえばペロ王子とマープルさんの結婚式。その引き出物がコーデリアさんをストーンリバーのトイズから救うアイテムだったとか…そんな伏線かよ!

シリアスな伏線もしっかりしてますが、「ボヨヨンばれ」を含めてこのアニメとんでもない仕掛けがあちこちに散りばめられています。繰り返し視聴することで、そういった仕掛けを新しく発見するのもミルキィホームズのいうアニメの楽しみの一つ。

…しかし、シャロと入れ替わったクラリス王女を見ぬいたのは、かまぼことアンリエットだけなんて…

かまぼこはわからなくもないけど、アンリエット生徒会長はどうしてわかったんでしょうね? 匂いとか、オーラとか、「この私がシャーロックを見誤るわけありませんわ!」とか…なんか深く追求すると怖くなりそうなんでやめておきましょうーw

探偵オペラ ミルキィホームズ【4】(初回限定特典(ねんどろいどぷち コーデリア)付き) [Blu-ray]
この記事へのコメント
今更ですがシャロが大使館で飯を食う時の10万カロリーはありそうです!は刃牙が元ネタでは?ビスケット・オリバの食事シーンで私の食事は10万カロリーは下らないってセリフだと思います
Posted by まいるど at 2013年01月26日 06:45
>まいるど さま
刃牙ネタ大好きなミルキィなんで間違いないと思います(特にオリバのネタ率高いですね)。刃牙は単行本を持っていなくてチェックしにくいので補完助かります。ありがとう!
Posted by magurow at 2013年02月24日 19:40
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/173184602
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。