2010年12月01日

第8話「ボヨヨンの女」

 小衣の策略にはまって、風邪をひいてしまったミルキィホームズの4人。アンリエットの懸命な看病により回復するが、逆にアンリエットが風邪をひいてしまう。感謝の気持ちで一杯のシャロたちは、アンリエットの部屋で一生懸命看病をする。
 一方、お見舞いと称して探偵学院を訪れる小衣たちG4の面々。ミルキィホームズたちがまだ風邪をひいていると思っていたのだ。だが、学院にやってきた小衣たちはシャロの「アルセーヌゥゥ」という声を聞きつけ、アンリエットの部屋へ向かう。そこで、G4が見たものは・・・。

(探偵オペラ ミルキィホームズ 公式サイトより引用)


第8話 ネタ解説

タイトル元ネタ:「第三の女」
アガサ・クリスティエルキュール・ポアロシリーズの一作「第三の女」から。一人の女性がポアロのもとを訪ねる。自分が殺人を犯したかもしれないという相談をもって…。そもそも殺人はあったのか、最後の最後で盛り上がる仕掛けが面白い傑作です。

トイズ忍法火の鳥
タツノコプロアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」より、ガッチャマンの必殺技「科学忍法火の鳥」。ガッチャマン5人が乗る大型戦闘機「ゴッドフェニックス」が火に包まれて体当たりするという、自分たちも熱くて大変な諸刃の剣な技。

強力カゼ薬
薬の箱絵がどう見てもアンパンマンとバイキンマン。顔が四角くても目線入っててもボカシ入っててもバレバレです。

仏の御石の鉢、蓬莱の玉の枝…
エリーも「かぐや姫?」と手書き字幕でつっこんでますが、その通り「竹取物語」からのネタ。婚姻を申し込んできた五人の貴人たちに、かぐや姫が結婚の条件に手に入れてくるようにと申し渡した珍しい5つの秘宝。仏の御石の鉢、蓬莱の玉の枝、火鼠の裘(かわごろも)、龍の首の珠、燕の産んだ子安貝、の5つ。

アルセーヌヶしま
「アルセーヌがしま」と読みます。シャロも言っていますが、江ノ島がモデル。そしてどうみてもボヨヨン。まさに「アルセーヌが島」。

「桃から〜女の子が生まれるなんてな〜」
台詞そのものではなく、次子の口調がTBSアニメ「まんが日本昔ばなし」の常田富士男のものです。「まんが日本昔話」では、常田富士男と市原悦子のふたりだけで全ての役をこなしていました。ふたりの独特の語り口は「昔話的口調」として有名。

絵コンテ 桜井弘明
台詞がかぶる、ダバダバ動く手抜き絵、手書き文字の多用、背景に謎の生物やオブジェ…といった独特の演出をされる演出家です。今回はその演出そのものがネタであると認定したいと思います。「探偵オペラ ミルキィホームズ」という作品とは因縁浅からぬアニメ「デ・ジ・キャラット」などの、シュールかわいいアニメをいくつも手がけています。私も大ファンです。


第8話 感想など

いきなりアバンタイトルで始まってびっくり。しかもトイズ使ってる? 煙に巻かれつつも、タイトル後はふつーのお話に。

シャロ、ネロ、エリー、コーデリア、かまぼこの全員が風邪でダウン。狭いベッドに4人が押し込まれてるのを見ると野戦病院のよう。
しかし、なんでトイズも無い小衣ちゃんにトイズの戻し方を聞くかなー。学歴か? やっぱ学歴なんか?

そんなミルキィたちをかいがいしく看病するアンリエット生徒会長。いつもシャロたちを見守っているアンリエットは、お姉さんなポジションかと思っていましたが、どちらかというと「お母さん」ですねー。

で、アンリエットも風邪をうつされて倒れてしまい、風邪の治ったシャロたち4人で看病するわけです。で、お着替えです。で、アルセーヌです。

なのにミルキィホームズ4人もG4も「コスプレ好き」で納得してしまう。クローゼット奥の隠し部屋も防虫剤でバレそうなようでバレずじまい。いいのかそれで。ていうか探偵とか警察とか根本的に資質に問題ないかお前ら。

かぐや姫な謎薬でアンリエットのトイズが暴走し、その場にいた全員(怪盗帝国のスリーカードも)が「幻惑」に取り込まれてしまうと、そこはもう桜井演出ワールド。全て「幻惑」で片付けられますから安心して暴れてください。

ここからは桃太郎パロディーで話が進みます。小ネタ満載すぎてフォロー不可能。G4はじぃ4ではなくばばぁ4。鬼が3人でおにーさん。
本当にダメダメな人にダメダメーって言っちゃだめなんですよねー」というシャロにまた名言が追加。
犬コーデリアはともかく、猿エリー雉ネロは語尾が逆。そして「ボヨヨンの女」ことアルセーヌ様のボヨヨンミサイル。ボヨヨンミサイル(大事なことなので2度言いました)。

最後のシーンがアバンタイトルのシーンでしたね(犬、サル、キジの帽子かぶってますが)。
幻惑の中とはいえ、トイズが復活したことはシャロたちにどういう意味があるんでしょうか…? 気になります。

気になるといえば、今回のアイキャッチのアンリエット様無双です。CM明けの「シャロの服を着てみたらボヨヨンのせいでボタンがはじけてしまった」絵は、なんというか多くを語っています。アンリエットがんばれ。超がんばれ。シャロはもっとがんばれ(ボヨヨン的に)。


第8話 2周目以降の感想など

上にも書いてありますが、桜井監督カラーの強いこのエピソード。
シャロの謎風邪薬なんかモロにそうですね。
オフィシャルファンブックにこの謎薬のシーンの絵コンテが1枚だけ載っているのですが、なぜか秒数を書き込む欄に「ベチョブビペッブ ばお〜ん」などと書かれています…w

そんな桜井ワールド回なんですが、この回もまた2周目以降気をつけて見ていると、シリーズ物のストーリーとして、しっかりと最終話に向かう伏線が隠れていたことに気が付きます。

幻惑の中のシーンの最後のアルセーヌとの戦いのシーンです。
実は、ここのシーケンスが11話後半〜最終話のシーケンスと重なっています。

・シャロの行動動機が「アンリエットを助けるため」。
・シャロがまずトイズを取り戻す。
・スリーカードが戦線離脱。
・シャロとアルセーヌが対峙する。
・トイズが復活したネロ、エリー、コーデリアが集う。
・アルセーヌの常軌を逸した攻撃。
・4人一致団結して戦うミルキィたち。

このシーケンスで8話と最終話が違う部分は、このあとです。ボヨヨンミサイルをトゥエンティが受け止めてしまっています。
トゥエンティも「まるで…桃のよう…」言っていますが、もしシャロが受け止めていた場合、最終話のように「ボヨヨンバレ」があったのかも…

4話でも「冒頭での小衣ちゃんのヨコハマ大樹海の説明がそのままその回のストーリーのネタ提示になっていた」ということを書きましたが、今回のこれも同様だと思います。

思いつきと勢いだけで書いたようなお話でも、実際はしっかりストーリー構成がされているという、「意外とシナリオ派なミルキィホームズ」の一例でもありますねー。

探偵オペラ ミルキィホームズ【5】(初回限定特典(ねんどろいどぷち  ネロ)付き) [Blu-ray]
この記事へのコメント
この話は笑ったわw
Posted by   at 2013年01月02日 21:01
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