2010年12月15日

第10話「ミルキィホームズには向かない職業」

『トイズは大いなる試練によって蘇る』というメッセージを得たミルキィホームズ。
4人は試練=試験だと思い、次の試験でトイズが戻ってくるものと思い込んでしまう。
不合格なら退学なのに、試験勉強もせずに遊び歩くミルキィホームズを不思議に思うスリーカードたち。
だが、アンリエットもミルキィホームズにトイズが戻るものと確信していた。
しかし、試験の結果はいつも通りのダメダメぶりで不合格。
ミルキィに迫る退学の危機。
まさにその時、ヨコハマ美術館に怪盗アルセーヌが現れた!
試験結果を挽回するチャンスだと意気込むシャロたちが出動するが・・。

(探偵オペラ ミルキィホームズ 公式サイトより引用)


第10話 ネタ解説

タイトルネタ元:「女には向かない職業」
フィリス・ドロシー・ジェイムズコーデリア・グレイ主演「女には向かない職業」から。コーデリアさんのキャラ解説にも書きましたが、キャラといい内容といいテーマといい「探偵オペラ ミルキィホームズ」という作品に非常に通じるものが感じられる作品です。「皮膚の下の頭蓋骨」とあわせて2作しか無いので、ミルキィホームズで興味を持った人はぜひ読んでみてください。

ブルーシート
冒頭アンリエット生徒会長が歩いている廊下の天井が工事用ブルーシートに覆われています。前回の破壊を受けてのことですが、「ギャグなら死んでも全壊しても次週にはなぜか元通り」というお約束が通じてないあたり、後半のシリアス展開も予感させます。

Nakashimaya(中島屋)
老舗デパート高島屋横浜店がモデル。デパ地下は収穫にも耐えうるくらい超充実しています。#6「王女の身代わり」で出てきた屋上遊園地もここのものっぽいです。

かにばりずむ
コーデリアの差し出したチラシにカニとともに書いてある言葉。「カニバリズム」とは「人の肉を食べる(儀式)」のこと。カニをバリバリ食べるわけではないのです。

ヴァイス
デパート上空を飛ぶ宣伝用飛行船に書かれている文字。「ミルキィホームズ」企画原作のブシロード発売のカードゲーム「ヴァイスシュバルツ」の略称。ミルキィたちも参戦しています。

「だいじょぶだいじょぶ〜」
勉強もせず「収穫」にいそしむシャロたちが、スリーカードの面々の「勉強は?」というツッコミに返した言葉。「でもそんなのかんけーねー!」で一世を風靡した小島よしおのギャグから?

I ハート(トランプ) BOKU
干してあったTシャツに書かれている文字。間違いなくトゥエンティのシャツ。ネタ元は「I ハート(トランプ) NY(アイ・ラブ・ニューヨーク)」というミルトン・グレイザーによるデザインの有名なロゴ。このロゴが書かれたTシャツZIPPOライターはニューヨーク土産の定番。「ハードロックカフェ」Tシャツと並んで一時はよく見かけました。

赤い海と巨大なアルセーヌ
ストーンリバーが見せられた幻惑の中でのシーン。1998年公開の「劇場版 NEON GENESIS エヴァンゲリオン - DEATH (TRUE) 2 : Air / まごころを君に」の最終話にあたる「まごころを君に」のラストシーンから。アルセーヌ様マジ全裸綾波。この後のトゥエンティとラットのシーンも同じ「劇場版 新世紀エヴァンゲリオン」からのパロディです。

旧型白バイと白バイ警官
秋本治の大長寿連載漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の警官「本田速人」。普段は気弱で大人しいがバイクに乗ると豹変する。のぞいている穴はラットが侵入するときの掘ったもの?

人間ルーレット
不合格だったシャロが縛り付けられて回されます。「ツービート笑ってゴマかせ」の「ファン見殺しクイズ」、もしくは「志村けんのだいじょうぶだぁ」の人間ルーレットから。

エリーの背景のセット
ハードなアトラクションを短時間でクリアすることを競う体育会系視聴者参加番組「SASUKE」のセットのようです。「筋肉番付」のワンコーナーが独立して人気番組に。

トゥエンティの乳首に書かれた文字
どうやら「般若心経」のようです。ありがたいお経をなんてバチ当たりなw そういや米粒に「般若心経」を書くなんて名人技もありますね。

C4
強力なプラスチック爆弾「コンポジション4」のこと。粘土そっくりの見た目で、どんな形にも整形でき非常に使いやすいため、軍隊のみならず特殊部隊や警察でも使われる。しかし使いやすさがたたってテロにも多用される。ドラム缶一杯につめられていたらビルひとつくらいは吹っ飛ぶのではないかとー。ネロは丈夫だねー

CM明けアイキャッチ
いろいろと類似が取りざたされてる「ギャラクシーエンジェル」の第2シリーズアニメ「ギャラクシーエンジェる〜ん」のOPラスト付近のカットから。左右反転してるとはいえ「KEEP OUT」テープ含めてそのまんま。ただし、G4は4人なんでメンツが不足です。

超ヨコハマ美術館別館
横浜みなとみらい21にある「横浜ランドマークタワー」。高さ296.33 mを誇り、高層ビルとしては日本一。273mの高さにある展望台ラウンジに通じるエレベーターは普通は階数が表示されるところに「分速」が表示され、最高分速750m(時速45km)にもなる。

「あれはメゲるわぁ」
ストーンリバーに振り回されるラットを見てのコーデリアさんの台詞ですが、板垣恵介作の漫画「グラップラー刃牙」より。ここらあたり一連のシーンは「完璧に決まった裸締めは絶対に逃げられない」「この四面体(テトラ)をどう乗りきる?」などなど「刃牙」からの名台詞パロディーの連続です。

「G型シールド展開!」
C4爆弾が爆発したときに、小衣ちゃんが使った盾。いつもの黄金仮面が変形し、「G4」と書かれた下に十字のマーク。「機動戦士ガンダム」でガンダム標準装備の盾と同じ、地球連邦軍のマークです。

雨に打たれているぬいぐるみ
テレビ神奈川土曜のアニメ枠で放送されていた「キッズねこみみコーナー!」のマスコットキャラ「ねこみみくまさん」。「みんな!元気かながわ〜」「ねこみみくまさんのコーナーだよこはま〜」という風に妙な語尾をつけてしゃべる。実はシャロを演じている三森すずこさんが声を当てています。その三森さんつながりで「アニメ探偵オペラ ミルキィホームズ」がコーナー内で紹介されました。


第10話 感想など

今回も「エヴァンゲリオン」やら「グラップラー刃牙」やら怒濤のパロディに溺れそう。しかもラストで一気にシリアスへ。30分の視聴時間が濃ゆい濃ゆい。作画も動きも気合いが入りまくりで、映画一本くらい視聴するエネルギーを使った気が…。

前回のラストを引き継いで始まります。「大いなる試練」と「大いなる試験」。違うだろ。どう考えても違うだろ。しかし勘違いなままお話は進んでいきます。

ボヨヨンバリアなアンリエット生徒会長は、シャロたちをやさしく応援します。
そんなアンリエットの気持ちを知ってか知らずか、またまた「収穫」にでかけるミルキィ4人。断れないエリー。なになになになになになになになになになに断れないエリー
鉄鍋餃子は私も大好きですよ。丸い鉄鍋にぎっしり敷き詰められた餃子。焼きたてジュウジュウがパリパリで死ぬほどうまいんです。

で、結局試験勉強もせずに6日続けて大物産展へ「収穫」に。まさに収穫祭。しかし試験勉強は後の祭ですー。

怪盗帝国の面々の回想シーンが始まります。
昔は怪盗帝国のスリーカード3人ってライバル同士だったんですね。争う3人の前にアルセーヌさま乱入。「幻惑」のトイズ発動。これより幻惑シーンが続きます。ていうかエヴァ

回想終了。そしてトゥエンティの抱き枕大暴れシーケンス開始。繰り返しは基本です。ていうかトゥエンティの声優さん死なないか心配

一方のミルキィホームズたちは屋根裏部屋の自室で芋で乾杯中。やっぱり流されるエリー。いいのかエリー。よくないぞエリー。

そうして迎える試験当日。この辺怒濤の小ネタラッシュでフォロー不可。バラエティー番組のパロディが続きます。カメラも3カ所からしっかり押さえた絵を撮っています。

まあ結局はミルキィホームズ全員不合格。いらつくアンリエット。雰囲気悪いミルキィの四人。
テンション高いギャグの応酬の合間にこういった微妙なエモーショナルなシーンを入れられると思った以上に感情的に入ってしまいますね。演出の妙ってやつです。

「退学になるかならないか試験をして差し上げます」と超ヨコハマ美術館別館に現れたアルセーヌ。ミルキィホームズ出動! 
超ヨコハマ美術館別館への入り口でG4に阻まれるが「一生のお願いです!」とシャロ。その様子に小衣もミルキィたちを通してくれる。小衣ちゃん的に感じるものがあったんでしょうね。それ故にこの後の激怒につながるわけです。

ミルキィホームズ参上! しかし無視される。怪盗帝国仲間割れ中。ていうか「バキ」。もうこの辺のアニメーションはすごいの一言です。アニメーターさん死なないか心配。私の中ではこのアニメ、死人が累々です。

トイズの復活を願いながら対抗するシャロたち4人。でもトイズは蘇りません。で、ドラム缶詰めのC4爆弾をを取り出すシャロ。どこから出したんだよ。まーギャグのお約束です。

発端はギャグでも一気にシリアス。大爆発で壊れた超ヨコハマ美術館別館の中、シャロが差し伸べる手を振り払う小衣。邪魔扱いされて現場を追い出されるミルキィホームズ。外は大雨。

雨の中落ち込みながら帰るミルキィたち。シャロはみんなを元気づけようと無理に明るく振る舞うが…。やっと学院の寮へ戻ってきたと思ったら、いきなり炎に包まれる屋根裏部屋。炎の前に立つアンリエットから退学命令書。「ミルキィホームズ。全員退学です
そしてシャロたちを置いて立ち去るかまぼこ…。


とにかく、怒濤のギャグとドタバタと思わせておいて、実はストーリーに一気に弾みがついた回でした。

回想シーンの中でアルセーヌの言った台詞、「弱いわね、あなたたちは」「飢え、乾き、焦がれ。足りないものに満ちあふれている」「怪盗を名乗りたいのなら、力ではなく、美しさと知恵で勝負なさい」…アルセーヌ=アンリエットの心理が伺えます。これらの言葉は、ストーンリバーたちスリーカードに向けられたものですが、そのまま現在のダメダメダメなミルキィホームズの4人に対して抱いてる感情なのではないかと思います。

自分の求めていた物がシャロたちにはあったはず。今のふがいないミルキィホームズに対する苛立ちは、そのまま己の「理想」が手に入らない苛立ちでもあるんではないでしょうか。

はうー、2回続けてまじめにまとめるのは許されない気がするので、最後に。「かまー」って誰の声?


第10話 2周目以降の感想など

この回は最終回シリーズの第1回目に当たるエピソード。
それ故に一気に話が動き始めます。

前半の「大いなる試験」という勘違いによる、いつもながらの怒涛のドタバタコメディーが、後半の数分であっという間ににシリアスなシチュエーションに転換していくスピード感と驚きは、初回視聴時に感心したものです。

感心はしたのですが、実を言いますと不安にも思ったことを白状します。白状しますから何でも言いますから小衣ちゃんまぶしいので机の電気を消してください(妄想中)

いやーほら、この手のギャグ系のアニメで「最終回シリーズがシリアスっぽげなちょっといい話」になったときって、けっこう見てるほうが白けたりしませんか?
「あー、最後までギャグでいいじゃん。なんで中途半端にいい話で盛り上げて終わろうとするかな!」とか、そんなこと思った経験ありません?

当時の、このブログのこのページにも書いていませんが、「ああーミルキィも同じかー。でも今までが面白かったから許してやるよ」くらい上から目線で思っていましたね、実は。

本当にすいません! 一年前の俺死ね!!

ここまでしっかりミルキィホームズというアニメを見てきたはずなのに、それなのにー!(シャロ声で)
このスタッフの力量を見誤った、信じられなかった自分の両目をトゥエンティの乳首で突き刺したいくらいです。それは自分を信じなかったからですー!(シャロ声で)

今では、この10話に始まる11話〜最終話の超盛り上がる流れは、近年見たアニメの中でも最高峰だと思っています。本当に最後の一秒まで心底楽しめましたから。

そして、ギャグとパロディと萌えと燃えとストーリーとをすべて詰め込んだ怒涛の最終回シリーズの幕開けのこの回、何度見ても盛り上がります。

今回のそのシリアス展開のきっかけになった、シャロの手を振り払い怒鳴りつける小衣ちゃん。小衣ちゃんは怒ってもかわいいですよねー。SSでフリフリドレスで照れてる小衣ちゃんもいいですけど、やっぱG4制服姿の小衣ちゃん最高ー! そういや私服姿って見た事無いですよねー。アニメ第2幕では小衣ちゃんの私服とか(話がそれてきたので次回へ)

探偵オペラ ミルキィホームズ【6】(初回限定特典(特典DVD&特典CD)付き) [Blu-ray]
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