2010年12月25日

第12話「ミルキィホームズの帰還(最終話)」

第12話(最終回) ネタ解説

タイトルネタ元:「シャーロックホームズの帰還」
ホームズシリーズ短編集のタイトル「シャーロック・ホームズの帰還」から。まさに今回の「アニメミルキィホームズ最終回」にふさわしいタイトルオマージュ。ほんといいセンスですねー。
ちなみに第4話「バリツの秘密」の元ネタ「バリツ」は、この短編集「シャーロック・ホームズの帰還」の冒頭作「空き家の冒険」からのネタです。

「あ、流れ星!」
落下するシャロたちを見てのアイリーンの台詞。ここらへんのシーンは、石ノ森章太郎作「サイボーグ009」の最終回ラストーシーンそのままのシーケンスでパロディが進みます。「世界が平和になるといいわね」「あなたはどこへ落ちたい?」などの台詞のやり取りもそのまんまです。第4話「バリツの秘密」のラピュタパロディに匹敵するパロディシーンですね。

「早く人間になりた〜い」
ストーンリバーに人形化されアイリーンに拉致されていた小衣ちゃんの台詞。「妖怪人間ベム」のOPなどに出てくる台詞「早く人間になりたい〜」から。アニメからお笑いコントまで、やたらパロディに使われる有名台詞です。

船の舳先でポーズをとるメアリー&ケイト
上記の「サイボーグ009」のパロディシーケンスで次々にカットインしてくる過去キャラたちのうちのワンカット。1997年のレオナルド・ディカプリオ主演、ジェームズ・キャメロン監督映画「タイタニック」のあまりにも有名なシーン。フェリーに乗るとこれをやって写真を撮っているバカップルをたまに見かけます。

「ヒョーショージョウ!」
活躍したミルキィホームズたちに表彰状を贈る際の小衣ちゃんの台詞。妙に英語なまりな発音ですが、これは大相撲で「パンアメリカン航空賞」が送られる際にそのプレゼンターである「デビット・ジョーンズ」広報担当さんのインパクトある「ヒョーショージョウ!」という口調のものまねです。これもやたら芸人なんかにマネされるネタですね。

Tシャツにリュックの小太りな人
上記の表彰式の観客の中にいた人物。間違いなく「裸の大将」こと画家「山下清」。芦屋雁之助主演のドラマは有名です。

森・アーティ
言わずと知れたシャーロック・ホームズの敵役「モリアーティ教授」の名前からです。元ネタ通り、何やらシャロとも因縁のある様子?
ちょっと違うのかも知れませんが、「最後に名前を書いてみせることで『森・アーティ』の名前が判明する」というシーケンスが、1985年のスティーブン・スピルバーグ製作総指揮、バリー・レビンソン監督映画「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」という映画のラストの「エンディングの字幕の後に『モリアーティ』の名前をサインすることで正体が観客に明かされる」というエピローグシーンを彷彿とさせるのですが…。
ちょっとだみ声な森・アーティのCVは高城元気さん。もちろん男性です。調べてみると、ラット役の下野紘さんと親友だとか。(森・アーティについてはセミレギュラーキャラとして独立した解説をしていますのでこちらもどうぞ


第12話(最終回) 感想など

とにかく思った「楽しかった!見続けてよかった!」
最終回のラスト1秒までことごとく楽しませてもらったアニメなんて何年ぶりだろう。この「探偵オペラ ミルキィホームズ」という作品に出会えてよかった。ほんとにそう思わせる最終話エピソードです。

前回からの続きでアルセーヌとシャロとの戦いです。熱くシリアスなバトルシーンが…なんですが、そこはミルキィホームズ、油断なりません。怪盗帝国のスリーカードのやられっぷりにギャグネタを惜しげもなく盛り込みます。

ミルキィホームズたちの乗った吊り橋を落とすアルセーヌの雷。ミルキィ4人のピンチにシャロのトイズがさらに力を増します。トイズの力で川底の地面を大きくえぐって浮上させるシャロ。第9話のホームズに憑依されたシャロの再現かと思われるくらいの力です。

それに対するアルセーヌのトイズも、もはや暴走状態。こちらは第8話「ボヨヨンの女」の幻惑シーンの再現? 「幻惑」が現実に浸食してきます。

ここから戦いは成層圏外へ。量産型アルセーヌvsミルキィ無双。全員のトイズが限界突破状態。アニメ版の設定だからこそ可能な、めちゃくちゃ派手な戦闘シーンが続きます。

そして戦いはクライマックス。コーデリアの管制、ネロのメカのカタパルト、エリーの加速ブースター、そしてシャロの突撃。迎え討つアルセーヌ。
チームワークのミルキィホームズ」を体現しためちゃくちゃカッコいいシーンです。ミルキィホームズじゃないみたい。

ここでOP曲がかかる演出はよくありますが、そこは「ミルキィホームズ」。流れるのはOPナレーション with ホームズ声。斜め上のすばらしい演出をかましてくれます。シャロとアルセーヌの激突シーンは、OP前ナレーションのホームズとルパンのシルエットに重なります。バトルシーン用のBGMのよさも相まってCM前は最高潮です!

(後半の展開にわくわくしながらCM中)

そしてCMが終わり最終回用の素敵アイキャッチが明けると、そこに待ち受けていたのは混沌のミルキィホームズワールド再び

まさかまさかの「アンリエットさんボヨヨンバレ」。すいません「ボヨヨンバレ」だけはネーヨって、と思っていた自分はダメダメダメです。このアニメミルキィホームズ制作スタッフをなめていました。

しかも、このシーンでのカットインで再確認できる事なんですが、ミルキィたちにはしっかり「ボヨヨン体験」があったんですね。そんな伏線かよ! このアニメのスタッフたちマジ素敵すぎだ!

ここでアンリエット=アルセーヌバレを頑に否定する彼女が、やたらかわいいんです。
そうです。怪盗アルセーヌはミルキィホームズにとって「大悪人」でも「倒すべきラスボス」でもありません。この作品に置ける「探偵」と「怪盗」との関係はそんなもんじゃないんです。そういったメッセージを言葉で語らずに、一見ギャグなシーンに込めた演出で伝えるあなたたちスタッフはえらいです。ヒョーショージョーです。

そして「サイボーグ009」なシーンなんですが、009と002とは違ってミルキィホームズとアルセーヌは「死ぬかと思ったねー」で済むくらいしっかりと無事。Aパートまでのノリだったら死んでたかも知れませんが

落下の衝撃でシャロたちは再びトイズを失い、アンリエットの正体も記憶喪失。設定リセットってやつです。気持ちのいいくらいのお約束です。(あとアニメ第2期制作の可能性も残されますよねー)

ノリノリで岩に押しつぶされるシャロには大爆笑。舞台の下が開いて血をだらだら流しながら「あれ?おかしいな〜」と言い訳をするシャロ。まごうことなき「ミルキィホームズ」です。Aパートまでのノリだったら死んでたかも知れませんが

あっという間にダメダメに戻ってしまったシャロ、ネロ、エリー、コーデリア。なんとか退学だけは「春までに」と延長され、元の屋根裏部屋にもどって生活できる事に。

「ほんとうにがんばるのよ。こっちが疲れるから。あなたたちの夢は私の夢でもあるのですからね。」というアンリエットは、もう完全にお母さんです。「怪盗」と「探偵」の相互依存の関係を「母と娘」の依存関係に仮託して描いているようにも見えました。

「ライバルあってこそのヒーロー」と言う図式は特に日本のアニメやマンガに多く見られるます。でもこの「ミルキィホームズ」という作品においては、さらにそれを超えて「トイズという能力を核にした全肯定」的な世界観を作っちゃったのではないかと。日本人の宗教観から来る「女性的水平的世界観」の体現なんじゃないかと思います。(「ターンAガンダム」なんかの世界観に似ていますね。)


あーあーあー、最後の最後に真面目に〆てしまっては「ミルキィホームズ」という作品に対して顔が立ちません。それではダメダメダメです。

で、森・アーティなんですが、声からして最近ナウなヤングの間で流行っている「男の娘」ですか?
これはアニメ2期に期待なんですか? 元ネタからしてラスボスですか? 海は死にますか? 山は死にますか? どっひゃーっ!


第12話(最終回) 2周目以降の感想とまとめ

というわけでミルキィホームズ第1期これで完結!です。

怒涛のパロとギャグで攻め続けられ、この最終回でも3回もの大転換があって(ボヨヨンバレ、トイズ再喪失、森アーティ)、息つく暇もなく見終えたこのアニメ。

言いたいことはほとんで今までの回の感想などで書いていますので、今回の感想はアニメ1期全体についてです。

とにかく、なんにも考えずキャラのかわいさやギャグやパロディで笑えて楽しめるこの作品。それだけでも充分名作なんですが、そこここに散りばめられてるパロディに「ん?」となったら、その元ネタに触れることでさらに楽しみが増します

また、ひと通り見終わると、しっかりとストーリーがあったことがわかり、その上で1話から見直すとちゃんとストーリーを進めていく上での伏線が張り巡らされていたことにも気が付きます。意外とシナリオ派なんです。

ミルキィホームズというアニメは、そうやって多重構造的な楽しみができるようにできていますので、スルメのように何度も噛み締めているうちに、どんどん面白さが増すようになっていきます。

こうなってしまうと、もうミルキィホームズなしでは生きていられない体になってしまいます。ていうか私はなっています。

そんな状態で聞いたサマースペシャルのオーディオコメンタリーでの、森脇真琴監督の「私はこの子たちが実在すると思ってやってますから」というひとこと。
この言葉にやられました。
たぶんそれは私も同じ。

そういった全てを含めて、このブログをやってきてよかったなーと思いました。
実際、お陰様でたくさんに方に毎日見ていただけているようで、がんばって書いてきた甲斐があります。ほんとうにみんなありがとう。

そして幸せなことに、2012年1月からアニメミルキィホームズの第2期も開始します。

私も、もちろんまたネタ解析をやります。お約束します。

だからお前らミルキアンども! しっかりついて来い!!(←アニメ2期が始まってもまたたくさん見に来てね、というお誘い)

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探偵オペラ ミルキィホームズ 第12話 「ミルキィホームズの帰還」
Excerpt: あなた達の夢は わたくしの夢でもあるのですからね――。 最後までアンリエットさんは良い人でした(笑) ミルキィのトイズ復活に大歓喜のアルセーヌ♪ いつもより幻惑のトイズもパワーアップです。 ..
Weblog: SERA@らくblog
Tracked: 2010-12-26 10:45
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