2011年01月13日

そしてトイズはなくなった 〜アニメ版ミルキィホームズ最後の謎〜

【第2幕放送後の追記:最初にお読みください】
この記事エントリは、1期アニメ終了直後あたりに書いたものです。アニメ第2幕では、トイズ消失と復活について新たなヒントがいくつか出てきています。
それを踏まえると、ここでの考察はかなり的はずれです。少ない情報からいちファンが一生懸命考えた解釈ですので、「無駄な考察乙!」とニヨニヨとしながらでも読んでくださると幸いです。
「かまぼこのなく頃に」説は5%くらいまだ信じていますがw




アニメ版「探偵オペラ ミルキィホームズ」は無事に終了しましたが、みんなが気になる大きな「謎」が十分に説明されていないままです。

そもそもなぜミルキィホームズたちのトイズは消失したのか。誰が? 何のために?

探偵小説風に言えば「ハウダニット(How done it)」「フーダニット(Who done it)」「ホワイダニット(Why done it)」です。

悪意の固まりのようなアニメ版ミルキィホームズスタッフがわざと残しとと思われるこの最後の「謎」に、いちミステリーファンとして安楽椅子探偵よろしく挑んでみたいと思います。


仮説「Aの悲劇」:アルセーヌが無意識にやっちゃった説

ミルキィホームズ4人がトイズを失った場面は2回。
「第1話冒頭での対怪盗帝国戦のラスト」と、「最終話での大気圏再突入後」です(どうでもいいけど「大気圏再突入」なんて単語を出さざるを得ないこのアニメっていったい何なんだよw)。

このふたつの場面での共通条件は以下の通り。

 1. ミルキィホームズ全員がそろっている
 2. アルセーヌがいっしょにいる
 3. 双方ともトイズが発動中
 4. シャロたち4人が爆発、落下などの強い衝撃を受けている

そしてここで「アルセーヌは意識的にしろ無意識にしろ負けを拒んでいる」という仮定をしておきます。

アルセーヌのアイデンティティである「美しく戦って勝つ」という美意識には「負ける事」は含まれていません。アルセーヌにとって「負け」はアイデンティティの喪失です。
実はアニメ冒頭の段階で、ミルキィホームズたちのチームとしての力は相当なものです。そしてトイズもフルに使えていました。最終話でも同様です。その彼女らに対してアルセーヌは無意識に「私は彼女たちに勝てないのでは?」と考えていたのでは、と思うのです。

追記:アルセーヌの弱気についての根拠を書き忘れていました(←だめだめだめですー)。このシーンでの「私たちを甘く見ないでください!」というシャロの台詞に対するアルセーヌの「甘く見た事など一度もありませんわ」という返しです。一見すると余裕の台詞なんですが、裏返してみるとそれだけアルセーヌ自身がミルキィホームズの高い実力を認めていることを示しています。事実、この場面ではラットとストーンリバーは戦線離脱、アルセーヌは一時的にシャロに捕縛されていて、トゥエンティがヘリで助けにこなければよもや…というシチュエーションでした。)

状況は、双方のトイズが発動中でトイズの影響が非常に強い状態に置かれています。アルセーヌは「負けるかもしれない」という心理に置かれています。その状態でアルセーヌが「幻惑のトイズ」を発動し、そこへ(偶然?)雷が落ち爆発が起こります。

アルセーヌの「まだ何もしていない」という台詞は「雷と爆発には関係ない」という意味の一種のミスリードと解釈しておきます。トイズ発動の際の演出(瞳の光→舞う花びら→幻想的な背景)が入っているので、トイズ自体は発動していると考えられます。

では、発動したはずのトイズは何を引き起こしたのでしょう?

答えの前に、アルセーヌのトイズ「幻惑」の特性である「人の心に作用する能力」を考えてみましょう。

「第8話」において、暴走状態のアルセーヌの「幻惑のトイズ」はその場にいた人物全員に大きな心理的影響を与えています。そしてその幻惑の中で、シャロたちはアルセーヌの願いでもある「トイズ復活」を果たしています。

「トイズ復活」を与えられるのなら、その逆「トイズ喪失」も可能では?

「第1話」冒頭の場面では、アルセーヌは「このままでは捕まる。負けたくない」という無意識によってミルキィたち4人に「トイズが発動しない幻惑」を見せたのではないかと思うのです。

同時に起こった落雷と爆発で強い物理的心理的ストレスにさらされたシャロたちは、その「トイズ不発動の幻惑」を無意識に受容してしまい、「自分たちはトイズが使えなくなった」と思い込んでしまったのではないのでしょうか。

以上の場面解釈は、最終話での同様の場面にも当てはまります。

成層圏上での戦いで、アルセーヌは押され気味な上、最終的に正体バレまでしてしまいます。全てをチャラにすべく隕石まで使いますが、シャロのトイズでアルセーヌを含めた全員が守られています。「負けた上に正体バレ」はアルセーヌという「怪盗」の存在の危機。やはり自らを守ろうという無意識のトイズ発動が、最終話での「ミルキィホームズ記憶とトイズの喪失」なのではないかと考えられます。

つまり、ミルキィホームズたちは「トイズを喪失した」のではなく、こうやって心理障壁の奥に「無意識のうちに自らトイズを封じ込めてしまった」と解釈できるわけです。

アニメのいくつかのエピソード中、ミルキィホームズにトイズが一時的に復活する場面(3話のエリー、7話のネロなど)がありましたが、「差し迫った仲間の危機」という大きな逆ストレスが心理障壁を突破しトイズを発動することが出来る心理状態に(無意識に)至らせているのだと考えると合理的です。

事実、4話のコーデリア(アイリーン捜索にトイズを使おうとした)場面や、7話のネロでも(最初の電子ロックや、宝物の金庫の電子ロックに対してはトイズは戻らなかった)、そこまでの追いつめられ方をしたわけではなかったから、心理障壁を突破できなかったのだと思われます。


以上が「ミルキィホームズのトイズは『消失した』のではなく、無意識の連鎖で『心理的に封印されてしまった』説」です。
Q.E.D. 

(この説の無理なところは、あのアルセーヌに「このままでは負ける」などといった心理が生じているのだろうか、と言う点ですね。いまいち裏付けが弱すぎるような気がします。そもそもこの説が正しいのなら、アニメ版ミルキィホームズのストーリーは「アルセーヌの独り相撲」であり、これはもはや悲劇を超えて喜劇です。でもそれはそれでミルキィホームズっぽいよなー…)


超仮説「かまぼこのく頃に」:ミルキィホームズならあり得るアレな仮説

今日の夕食で正月の余った餅で雑煮を作って食べていて、そこにのっていた紅白のかまぼこを見ていたら思いついた仮説です。

全てはシャロたちミルキィホームズの狂言だった説。

そうです。彼女たちはトイズを失ったりはしていません。ある理由があってそう思わせていただけなんです。その驚くべき動機は最後に説明しましょう。

ではまず第1話冒頭でのトイズ消失シーン。全て私たち視聴者を含めて「ミルキィホームズはトイズを無くしてしまいましたー」と決定的に印象づけるためのシャロたちのお芝居です。

劇中に何度か見られるミルキィホームズたちのトイズ復活シーンは、当然ながらもともとトイズを失っていないから発動して当たり前。「なんらかの条件でトイズが戻る=トイズを確実に喪失している」と思い込ませるミスリードです!

最終話でのトイズ消失も同様にお芝居。ヨコハマ市民みんなに「やっぱりミルキィホームズはトイズが使えないですー」と思い込ませるための必要なひと芝居だったんです。

なぜ? なぜならば彼女たちには、そうしなければならない大きな理由があったのです。

その理由は…小林オペラの帰還。

彼女たちの動機はこうです。

ダメダメダメになってしまった私たちの事を知ったら、私たちを見捨てておけない小林オペラ教官がまた戻ってくれるはず!

ミルキィホームズ4人は、ダメダメダメっぷりをさらに際立たせるため、PSPゲーム版の時より子どもっぽい振る舞いをしたり、妄想暴走したり、色気より食い気だったり、逆に無意識な色気を振りまきまくったりと、(ペロ王子のごとく)あえてお芝居をしていたのです。

そうです。自分たちのもとから去ってしまった小林オペラを求めるミルキィホームズたちの切なくも強い願望が、この壮大な狂言を生み出してしまったのです…

私たちの見ていたアニメ「探偵オペラ ミルキィホームズ」という作品は、シャロたちによる小林オペラを取り戻すための可笑しくも哀しい道化芝居だった。
これがこの事件の真相です。Q.E.D. ………ってなんでですかー!

(でも今自分で書いてても、矛盾が少なくて説得力がある仮説のような気がしてきた…。ていうかほんとにこれが真相だったどうしよう。だってミルキィホームズですよ?)
タグ:トイズ 考察
この記事へのコメント
なんて面白い解釈w
でも変な筋は通ってますね…
まあミルキィホームズだし
Posted by なまり at 2011年07月30日 18:17
まあミルキィホームズだし、
で許せるのがミルキィホームズですよねーw
Posted by magurow at 2011年07月31日 19:31
気が付いたら熱中してましたw

実際の所、第2幕を見ていても仮説Aは結構当たってる気はするんですよね

第1話でアンリエットから退学を告げられた時にも、シャロが「退学」の言葉に反応しトイズらしき反応の後に落雷。

2幕でもアンリエットが散々言っている、「目を覚ますために必要なのはショック。それも、相当の!」(直後幻惑のトイズ(物理)で塔を殴り壊すアンリエットさんw)

2幕第2話でも無意識にトイズを使っていたり、アンリエットからの『廃校危機』を聞いて再びトイズを無くしたり(2話〜6話は殆ど見てないと言ってもいい(3話、4話は未視聴)ので回収しきれてませんが…)

ミルキィホームズの心理状態や強いショックによってトイズが蘇ったり喪失したり…この辺も『無意識による心理的封印』と結びつける事ができるのかも知れません
Posted by kouhei42 at 2012年03月26日 00:47
>kouhei42 さま
読んでくださってありがとう!
「心理的障壁」はありえるかも、とは今でも思ってます。
記憶喪失など同様、「ほんとになくなった」のではなく「回路が途切れてる」と考えたほうが、トイズがショックで消えたり復活したりする理由としてわかりやすいですし。(特に第2幕では簡単になくなったり復活したりしてましたし)
果たしてこの謎の答え合わせができるときは来るのかなー。
Posted by magurow at 2012年03月26日 20:43
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