2011年08月27日

特別編ネタ解説と感想(ネタ解析編):ミルキィホームズサマースペシャル「さようなら、小衣ちゃん以下略」

さて、ネロがはいてないわけではない事が判明した「ミルキィホームズサマースペシャル特別編」ですが(そこ重要じゃない)、地上波放送も終わったのでそろそろネタ解説とかをアップしたいと思います。

一応ネタバレを含みますので、未見の方、ネタバレはまだ見たくない方はこの記事エントリは読まないおいてください。


「ヨコハマいちのおもしろあにめ『探偵オペラ ミルキィホームズ サマー・スペシャル』さようなら、小衣ちゃん。ロンググッドバイ・フォーエバーよ永遠に・・・」ネタ解説編(長いよ!)

タイトル元ネタ:「ロンググッドバイ」
レイモンド・チャンドラー「長いお別れ(The Long Goodbye)」から。最近は村上春樹訳の「ロング・グッドバイ」のほうが手に入りやすいかな? 私立探偵フィリップ・マーロウ主演のハードボイルド探偵小説です。

無駄に長いパロディタイトルそのものの元ネタは、
・「さようなら、小衣ちゃん」=「さようなら、ドラえもん(単行本6巻収録)」から。
今回の中心的パロで、事実上ドラえもんの最終回にあたる話です。しかし、最終回「さようなら、ドラえもん」が掲載されてからもドラえもん人気は収まらず、すぐに連載が再開されます。シャーロック・ホームズシリーズの復活に通じるものがありますね。

・「ロンググッドバイ」=上記説明以外に、アイドルがらみで「魔法の天使クリィミーマミ」のOVA第2弾「ロンググッドバイ」から。このOVAも事実上クリィミーマミの最終話になります。

・「フォーエバー」=「劇場版うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー」…? ちょっと自信無し。

・「永遠に」=「宇宙戦艦ヤマト劇場版 ヤマトよ永遠に」…? これも自信無し。一応宇宙戦艦ヤマトシリーズのグダグダ気味な最終話的扱い…でしたが、2009年に「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」がでちゃってさらにグダグダに磨きをかけてしまいましたね…

・追加「ヨコハマいちのおもしろあにめ」=「日本一のおもしろまんが」からだと思われます。「日本一のおもしろまんが」は、ドラえもんが掲載されていた小学館の学習雑誌のキャッチコピーに使われていました。

SACOM
ドアラー邸のセキュリティシステム。もちろん「SECOM」のパロですよね。「SECOM」してますか?

ドアラー家の紋章
ドラゴンズカラー&マスコットのドアラっぽいシルエット。ドアラーがドアラと通じるからでしょうか? ヨコハマベイスターズとは宿敵ですね。

小衣ちゃんの背景に「詭弁」
それ以外に「道化」「お調子者」「痴れ者」「与太」など、小衣ちゃんのハートをえぐる言葉が並んでいます…

「父さんだけにとうさ…」
今回のサマスペのストーリーの下敷きになっているアニメ第4話「バリツの秘密」のシャロの同じ台詞を受けて。つっこむ小衣ちゃんも同様に園児服。しかしまさかセルフオマージュが来るとは…

「言わせねーよっ!」
園児小衣ちゃんがシャロに仮面ツッコミをするときに言った台詞。漫才トリオ「我が家」のネタです。第4話「バリツの秘密」でも小衣ちゃんがアイリーンパパにかましていました。(追記:コマおくりすると「杉山」「我が家」の文字が…)

M資金詐欺
アイリーンパパが引っかかった古典的経済詐欺。昭和30年代頃に発生し現在でもたまーに耳にすることがある。大量の資金に基づいた大金を自由に運用する権利を得るため、見せ金として多額の金銭を振り込ませるという、資金詐欺なんかでよくある手口。大金持ちほど引っかかりやすいという不思議な詐欺です。

「特命課よりせまーい」
ドラマ『相棒』関連ネタ。ただし、ドラマでは「特命係」です。セリフ通り「特命係」の部屋は薄暗くて狭い。咲の吹き出し台詞「右京」は『相棒』の主人公「杉下右京(水谷豊)」のこと。(追記:『相棒season10』を見ていて気がつきましたが、妙に高いところから注ぐ平乃のお茶の入れ方が右京の紅茶の注ぎ方と同じです。細かいーw)

「両国の下宿よりせまーい」
今回のエピソードのパロディに関わりの深い、藤子不二雄の自伝的作品「まんが道」に出てくる両国の下宿。落ちぶれたG4の執務室と同じ二畳間。咲の吹き出し「毒蛇」は同マンガに出てくる「毒蛇はいそがない(=強者である毒蛇は何も恐れずゆっくり進む=自信があるものはあせらない)」という格言から。いい言葉です。

天上天下唯我独尊
仏教の始祖、釈迦が生まれてすぐに発したと言われる言葉。「世界の中で私(=釈迦)こそ一番尊い(一切衆生を救いに生まれてきたから)」という意味ですが、「俺は俺、誰にも邪魔はさせねーぜ」的に曲解されている場合も多し。ていうか小衣ちゃんの場合こっちの意味でしょうね…

「アイドルになちゃーえよ」
小衣の「アイドルになっちゃおうかなー」に答えての、不自然ななまりのあるの次子の台詞。元ネタはカツラ会社アデランスの1994年のCMから。鹿島アントラーズ(当時)の選手アルシンドのCM内での台詞「アルシンドにナチャーウヨ!」より。当時のアルシンドは20歳代にも関わらず頭頂部が禿げてしまっていることがある意味有名だったのですが、カツラメーカーのCMというのも自虐的ですよね。それを踏まえて小衣ちゃんが一瞬ハゲ頭になっています。「友達ならあたりまえー」も同様。この「なちゃーうよ」ネタは今回のエピソード内で繰り返し使われます。

『マネーのサル』
ベッドの枕元(ネロの横あたり)に置いてる本。おそらくテレビ番組「マネーの虎」から。サマースペシャルでのネロは、食いしん坊ではなく「お金稼ぎ万歳」なキャラ属性が追加されています。これも元ネタの「ネロ・ウルフ」がお金にうるさく高額な報酬を求める探偵という設定を受けての事でしょう。(追記:ネロのお金好きキャラを「追加」と書きましたが、第7話でちゃんとお金好きなキャラの表現があったことをコメントでいただきました。認識不足で…はずか…しいです…///)

AKC556
アケチココロのもじりですね。もちろんAKB48を踏まえてのパロディでしょう。AKB48ネタは第7話「太陽のたわわむれ」でも出てきましたね。スタッフの誰かがファン?

「これは重要なファ…」
くしゃみで途切れるシャロの台詞ですが、言うまでもなく『PSP版探偵オペラ ミルキィホームズ』の主人公、小林オペラの決め台詞。普通のアニメなら感動的なエピソードに絡めてオマージュ的に使うのでしょうが、あっさりシャロの変顔に消費してしまうところがミルキィクォリティ

床に置かれる黄金仮面
往年のアイドル山口百恵さんの日本武道館引退コンサートでの名シーン、最後の歌を歌い終えてマイクを置いて退場する…という場面のパロディ。

「ふつうの美少女アイドルに…」
仮面を床に置くシーンの続きでの小衣ちゃんの台詞。これも往年のアイドルグループのキャンディーズが解散を発表したときの伝説的台詞「ふつうの女の子に戻ります」から。

トランス系アイドル
小衣ちゃん役の声優さんである南條愛乃さんは、トランス系ユニット「fripSide」でもあります。小衣ちゃんのKOKOROとしてのアイドル活動がそのまま南條さんの歌手活動のセルフパロディになっています。KOKOROのステージ衣装も「fripSide」での南條さんの衣装そっくりですし、このあとのKOKOROのライブシーンなどでは「fripSide」での相方satさんもキーボードで登場します。

「アイドル雑誌『宵の明星』の…」
アイリーンちゃんが小衣ちゃんに話すスケジュールに出てくる。アイドル情報雑誌「Myojo(旧書名:明星)」のこと。

「…メロンを持ってテレビ雑誌表紙撮影」
角川マガジンズ発行のテレビ情報誌「ザ・テレビジョン」のことと思われます。「ザ・テレビジョン」の表紙は、有名人やタレントが必ずレモンを持っていることで知られています。

サイリウム
今回はアイドルKOKOROのライブですが、赤・黄・緑・青の4色のサイリウムといえばミルキィホームズのライブですね。20は赤なのでシャロ(もしくはみもりん)押し…?w

「立ち上がれ僕の分身!ライド!」
探偵オペラミルキィホームズ原作会社でもある「ブシロード」による制作のテレビアニメ「カードファイト!!ヴァンガード」からの決め台詞より。

「小衣ちゃん 君がアイドルになったら部屋ががらんとしちゃったよ」
今回のサブタイトルの一部「さようなら、小衣ちゃん」のネタ元「さようなら、ドラえもん」からのパロセリフ。このシーンの動画はいわゆる「背景動画(人物だけでなく背景も含めて画面全てが動画になっている)」になっていて、カメラが縦横無尽に回り込みながらのアニメーションになっています。純粋にすごい!

超ヨコハマスタジアム
KOKOROのコンサート会場として使われているのは、言わずと知れた「横浜スタジアム」。2011年度のシーズンのベイスターズ戦での始球式をミルキィホームズがやったのは記憶に新しいですね。

レッドシューズを履いた女の子像
横浜は山下公園の名所「赤い靴はいた女の子像」です。童謡にもありますね。ミルキィホームズオフィシャルファンブックCDドラマ最終話(第5話)でも(小衣ちゃんがらみで)ネタとして使われました。ちなみに国宝ではないですw

ヨコハマ妄想特急
映画評論家 水野晴郎監督作品「シベリア超特急」から。スティーブン・セガール作品の「暴走特急」も混じってるかも?

氷川丸
ミルキィホームズ、G3、怪盗帝国の三つどもえ戦闘の舞台になった山下公園に係留されている客船。永久係留されていて動きません。観光用に解放されていて中が見学できます。

「ココロノエデン」をバックに戦闘
冒頭のKOKOROの台詞といい、「超時空要塞マクロス」シリーズの「アイドルソングをBGMにした戦闘場面」を彷彿させます。いい演出です。「ココロノエデン」の歌の良さも相まって興奮しました。動画も素晴らしかったです。

なうなう状態の咲
ラットに飴を奪われ禁断症状で「なうなう」してる咲の姿ですが、髪の毛が三つ編みになっています。どうやら、アニメにもなったゲーム作品「Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)」の裏主人公こと「阿万音鈴羽(あまねすずは)」ではないかと思われます。中の人が同じという繋がりでしょうか。

「あたしたちがしっかりしないと…」
この辺の台詞、動き、シャロの泣き表情、殴られ表情、バックの漫画的効果音とも「さようなら、ドラえもん」のパロディです。藤子顔のシャロはもはや「お前誰?」状態。ドラえもんの感動が台無しです。(でもこのシーン重要なんですよねー)

「ひとーつIQ13兆…」
テレビ時代劇「桃太郎侍」の桃太郎登場シーン決め台詞「ひとーつ、人世の生き血をすすり…」というフレーズから。ただし、咲の言う通り小衣ちゃんは韻を踏んでいないので台無しです。桃太郎の鬼の能面のかわりにいつもの黄金仮面を使うあたりいいセンスのパロディシーンです。そしてIQは13兆に(ただしCDドラマからは減っています。CDはノーカン?)

唐草模様のマント
「ドラえもん」世界で人気の漫画「ライオン仮面」のキャラクター「オシシ仮面」のマントが元ネタでは、という指摘をいただきました。ドラえもん絡みですし、おそらく間違いないですね。

黄金仮面ラッガー!
ウルトラセブンの必殺技「アイスラッガー」から。これもCDドラマでシャロがパロっていましたね。アルセーヌに向けたのに「こころちゃん!」と叫んでしまったシャロに正確につっこみを入れているあたり、仮面に意思が宿ってるのかと…

「さよならをいうのは少しだけ死ぬ事だから」
このエピソードのサブタイトル元ネタ、チャンドラーの「長いお別れ(The Long Goodbye)」中のハードボイルド的名台詞。画面に表示されている英語「To say Goodbye is To die a little」が原文です。ちなみに台詞の後半「to die a little=少しだけ死ぬことだ」は村上春樹訳バージョン。旧訳の清水俊二バージョンでは「わずかのあいだ死ぬことだ」となっていますが、「a little=少し」は時間ではなく量を表すので、村上版「少しだけ死ぬことだ」の方が原語のニュアンスに近いと思われます。村上版を採用するとはさすがハーバード飛び級卒業の小衣ちゃんですねーw

せいきゅう書
ネロが小衣ちゃんに差し出したKOKOROグッズ作成経費の請求書。一部ひらがなだったり、材料費はともかく手間賃が3千7百万円とか、それとない頭の悪さを醸し出しています。

Cパート
もはや「Cパートで森アーティ」が定番パロに…。

夜のヒットエンドラン
往年の音楽番組「夜のヒットスタジオ」から。シャロたちが見ているテレビ内容は黒柳徹子と久米宏司会の音楽番組「ザ・ベストテン」風です。

Secret Garden
森アーティの衣装に書かれている文字。2011年度のミルキィホームズのライブツアーの名称 「Secret Garden」ですね。(追記:のぶちゃんPのツイッターによると「森アーティの衣装はライブツアー「Secret Garden」のアンコールのみもりんの衣装を元にしてるんだぜ」とのことです)

ブルーライトヨコハマバッハの滝
森アーティのデビュー曲だそうです。いしだあゆみさんのヒット曲「ブルーライトヨコハマ」と、モリアーティ教授の登場するシャーロックホームズ短編「最後の事件」の舞台「ライヘンバッハの滝」の合わせ技パロディ。



…以上、サマスペ特別編ネタ解析でした。

とにかくこのミルキィホームズサマースペシャル「さようなら、小衣ちゃん以下略」はネタの詰め込み方がすごいです。
繰り返し使われた「なちゃーうよ」というアルシンドCMネタを始め、スタッフの年代的ネタが多くて、若いファンの皆さんはついていくのが大変かと思いますが…まあそのへんわからなくても面白さに変わりはないので心配はいりません(それだけでもすごい作品です、ミルキィホームズ)。

フォローしきれなかったりおそらく見落としも多いと思います。補完できたらするつもりですが、多分大変な作業になちゃーうよ。


では次回は「ミルキィホームズサマースペシャル あらすじと感想編」です!

2011年08月28日

特別編ネタ解説と感想(感想前編):ミルキィホームズサマースペシャル「さようなら、小衣ちゃん以下略」

さて、シャロはやっぱりドロワーズだったことが判明した「ミルキィホームズサマースペシャル特別編」ですが(そこ重要じゃない)、ネタ解析に続いてあらすじと感想などをアップしたいと思います。

一応ネタバレを含みますので、未見の方、ネタバレはまだ見たくない方はこの記事エントリは読まないでおいてください。


「ヨコハマいちのおもしろあにめ『探偵オペラ ミルキィホームズ サマー・スペシャル』さようなら、小衣ちゃん。ロンググッドバイ・フォーエバーよ永遠に・・・」あらすじと感想編(やっぱり長いよ!)

アバンタイトルはSEがちょっと変わっていますねー。そして「正解はひとつ!じゃない!!」が流れます。これですよこれ。待ち望んでいたミルキィタイムの大復活です!

いきなりG3大活躍。てきぱきと作戦遂行する姿はなんだか超有能に見えますが、「いろいろ完了!」「しょうがないから救出作戦開始」とか、アバウト加減が見え隠れしてるのがG3クォリティ

そんなG3の活躍にちゃっかり便乗して登場するミルキィホームズの4人。ダメダメダメさいきなり全開風味です。実際今回のEPではミルキィはダメダメダメなまま。ある意味安心感(非道い)。

そして「正解はひとつ!じゃない!!」をフリフリ衣装で踊る歌うアイドルな小衣ちゃん

「かわいいはせいぎ」どころか、かわいいで大量殺戮です。国連で「小衣ちゃんかわいい禁止条約」を結ばなければならないくらいのかわいさ。今回これが延々と見られます。あーもうどっかに小衣ちゃん落ちてないかな!(アイリーンちゃん状態)

ぜんぜん問題解決してないのに「問・題・解・決!」と言い張ったら、シャロ虫眼鏡で変化する演出のサブタイトルです。
あー、この感じ! ハマっていた作品が復活して懐かしい演出をもう一度見られたときの感動!
いつ味わってもいいものですねー。生きててよかった!

アイリーンちゃんがらみで、第4話「バリツの秘密」に関わるネタとギャグがいきなりてんこもりで続きます。
「こころちゃん言うなー!」ではり倒されるシャロの直後、アイリーンのうしろ頭でひっくり返る小衣。小衣の台詞に激しく肘でつっこむ次子。畳み掛けるようにシャロの「父さんだけに…」の親父ギャグと園児小衣つっこみ…

ここまででまだ本編開始1分。
今回スタッフのかたがたのネタの詰め込み方の本気を感じます。後でネタ調べをする私を殺すつもりです。たいりょうさつりくです

G4の執務室は懲罰人事で2畳間に。
トイズがなくなってダメダメになって屋根裏に押し込まれたミルキィホームズたちを後追いするかのような、G4たちの落ちぶれっぷりです。「落ちぶれ系ヒロイン」ジャンルアニメの誕生です。

小衣ちゃんキャリア組だったんですねー。マジでエリートじゃないですか。でも閑職にまわされてしまってはそれもまた空しいです。
この時点で小衣ちゃんのIQは1兆3000億。回想に出てくるハーバード大学のシーンでは「Kokoro is IQ ひゃくさんじゅう. Q.E.D?」と割とまともな数字ですが、「ひゃくさんじゅう」だけ日本語なのがアレです。ていうか英語おかしい。やっぱ馬鹿なのか?

そして「アイドルになちゃーうよ」で「アルシンドCMネタ」にスイッチが入ります。このあと繰り返しギャグネタにされています。繰り返しは基本ですねー。

まあこのネタに限らず、アニメミルキィの場合スタッフさんたちの年代のネタが結構出てきますので、ナウでヤングなミルキアンのみなさんは、ついていくのが大変じゃないかと思います。そうやって若いひとに世の中の厳しさを問う社会的問題アニメがこのミルキィホームズです(違います)。

それにしても小衣ちゃんの表情のよく動くこと動くこと。今回コーデリアさんが大人しい分、小衣ちゃんの表情バリエーションがすごいことに。止め絵が美麗なアニメもいいけど、アニメってやっぱ動いてナンボなんだなー、と思いました。

この直後のミルキィホームズの屋根裏部屋のシーンでも、シャロの変顔くしゃみのカットひとつにえらい枚数を使っています。力の入れどころがアレなのもミルキィホームズクォリティです。

そのシーンで、アニメミルキィホームズの重要テーマである「夢」という言葉が出てきますね。ただ、シャロは超誤解しています。まあ冒頭のノリノリ小衣ちゃんを見たらそりゃ誤解するわなー。
その誤解のままお話は進みます。ていうか誤解なまま終わっている…
第5話「かまぼこ失踪事件」でも誤解なまま勝手に大団円でしたし、ミルキィホームズとしてはありがちですので問題ありません

そういえば今回、ネロの「お金大好き」設定が取り入れられましたね。
ファンブックにも「好きなもの:動物、お金」とありましたし、ネタ元のネロ・ウルフの設定ともリンクします。
お話のオチにもネロの請求書が使われていて、定番ネタになりそうな予感です。
ああ…PSPゲーム版の冷静で分析力のあるネロはどこにいったのか…

それから、今回エリーとコーデリアさんのお姉さん組があまり目立っていません。
特にエリーはおいしい役回りがなかったのでさみしいですねー。(ストーンリバーにバットでポカポカくらい?)
コーデリアさんも出番は少ないのですが、「お姉さん怒りますよ」とか「あまり考えない方がいいわよ。向いてないんだから」とか、ダメなお姉さんらしい素敵な台詞を吐きまくるのでよかったです。
G4メイン回ですし、ミルキィホームズ4人そろっての活躍はアニメ2期までお預けですね。

さてさて同様に出番少ないアンリエットさん。
シャロの「小衣ちゃんは夢を叶えたんですー!」という台詞に、無表情に答えます。
「夢」という言葉に誰よりも重きを置くアンリエットさんにとって、この状況がどんな風に映っているのか…アニメ1期12話を見てきたミルキアンならわかりますよね。第6話「王女の身代わり」でクラリス王女を説教していたシーンがよみがえります。

ミルキィホームズというアニメは、かわいいキャラがくるくるよく動いてギャグやらパロディやら満載で何も考えずに楽しめるアニメです。それでも充分なんですが、このアンリエットさんのような一本筋の通ったところがあるのもミルキィホームズ。いろんな楽しみ方ができるというのは名作の証拠でもあります。

そうして小衣ちゃんはリアルアイドルに。
握手会や雑誌取材などアイドル活動…握手会で手が腫れるってよく聞きますよね。心の声や豚くんに対する態度もリアル…っていうか声優アイドル的活動してるミルキィホームズ的にいいのかいろいろとw

派手に儲かっているアイリーンパパの話は「はいはい」と聞き流して、アイドル小衣ちゃんを前に幸せそうなアイリーン。アイリーンちゃんは間違いなく「夢」を叶えています。ぶれないアイリーンちゃんが素敵すぎます。

そして物語の大きな転機になる「こころちゃんいうなーと言ってもらえないシャロ」のシーン。
「きゃふっ」というギャグ顔から、さびしい笑顔を見せるシャロの表情で、ストーリーが一気にしまっていきます。第10話「ミルキィホームズには向かない職業」のラスト付近を思い出します。ミルキィホームズという作品の前置きの無い笑いとシリアスの転換が私は個人的に大好きです。

オフィシャルファンブックでのキャラデザ担当沼田氏の言葉「(シャロについて)あとはやはり笑顔です! なんか泣きそうになるくらいかわいいんです。」をまさに絵にしたようなカット。
台詞ではなく、絵と動きでお話を見せるというアニメーターの心意気を体現したようなカットを、ミルキィホームズではいくつも見ることが出来ます。このミルキィホームズというアニメが業界人に受けがいいのも、この辺に理由があるんでしょうね。

そしてアニメーター的心意気体現は、次の「さようならドラえもん」パロディーシーンの長尺の背景動画でも!
シリアスな感情をパロディに混ぜて見せるのもミルキィホームズらしいシーンのひとつ。このパロディシーンにつぎ込んだ手間のすごさと言ったら!
手間を注ぎ込むところがなんか間違っているような気もしますが(ラストでは動かない止め絵をズームで動かすカットもあるのに…w)、この間違い加減がまさにミルキィホームズクォリティ! もう褒めてんだかけなしてんだかわからなくなってきたーよ!

ていうかここでCMアイキャッチって! まだ半分だよ! どれだけ詰め込んでんだよ! 


ミルキィホームズ サマースペシャル面白すぎて書きたいこと多すぎ。
長くなり過ぎなんで、以降は【あらすじと感想 後編】で。


2011年08月29日

特別編ネタ解説と感想(感想後編):ミルキィホームズサマースペシャル「さようなら、小衣ちゃん以下略」

ミルキィホームズ サマースペシャルのあらすじと感想』後編です。
できたらサマースペシャル【あらすじと感想 前編】からお読みください。でないと意味不明になちゃーうよ。

一応ネタバレを含みますので、未見の方、ネタバレはまだ見たくない方はこの記事エントリは読まないでおいてください。



アイキャッチ前半は、中華料理店な娘たちに扮したミルキィホームズとG4ですが、エピソード後半の小衣ちゃんライブシーンのマクロスっぽいパロディにつながるのかなー。単に坂井久太さんの趣味なんかなー。

アイキャッチ後半のアンリエットさん無双(Part2)もなんか元ネタがありそうですが、アイキャッチまでネタ探しするは、もはや私の灰色の脳細胞が疲労して活動を拒否しているんだよヘイスティングスくん。(追記:ヘイスティングスくんに指摘を受けたのですが(それたぶんヘイスティングスくん違う)、CMアイキャッチはAパートBパートともにAKB48のプロモやドラマのパロディになってるそうです。そういやチャイナドレスのやつ見たことあるわー。ていうか守備範囲広すぎるわー。)

相変わらずな坂Qクォリティ素敵アイキャッチが終わったらBパートです。ここまでですでに(いい意味で)かなりの疲労感。本編開始からまだ10分なのが信じられませんぬ

さてさて、これも定番ネタになりつつある「あの雲かまぼこみたーい」からの水に落下シーン。
ミルキィ4人でいるときは抵抗空しく4人とも落下しましたが、今回は偶然通りかかったアンリエット生徒会長に腕をつかまれ、ボヨヨンしながらあっさり助け出されます。
偶然…? CDドラマを踏まえるとこれは「偶然」ではないなアンリエット!キリッ!

まあどうでもいいシーンのような気もしますが、「なかま意識が強いわりにけっこうバラバラでダメダメなミルキィホームズ」と「確固たる信念と理想を持って立ち位置がぶれないアンリエット」の比喩のようにも見えるんですよね。

小衣ちゃんの件で言い訳をするシャロに、きつい言葉で諭すように語るアンリエットさん。
ああああああ、私もよくそうやって自分のダメダメっぷりを他人にせいにして愚痴ってしまいますすいませんアンリエットさんゆるしてくださいえできたらきついことばでもっとののしってく…ああ、なんだか脳内情報がハックされてだだ漏れたような気がしますが、ここ重要ですよね。

前編にも書きましたが、「夢」という言葉で表現されるミルキィホームズの大きなテーマです。
夢のためにも探偵の本分を尽くすこと」と諭されても、アホの子なのでシャロはすぐには理解できていません。まあ、ここで理解できたらお話が終わってしまうのでシャロは悩みます。コーデリアさんに「向いてないから」と言われても悩みます。ていうかコーデリアさんひでえ。

それはともかく、シャロがこうして悩み成長していくことがミルキィホームズのストーリーの根底にあります。そして、シャロの「夢」はアンリエットの「夢」でもあります。

しかし、シャロの「わかりましたー!」は危険です。第10話の「大いなる試練」のときもやっちゃった前例があります。
ほっぺをツヤツヤさせて「小衣ちゃんの世界一にアイドルになるという夢ですー」って…激しく勘違いしています。
勘違いはしていますが「探偵になる夢」のほうは正解なので、結果的には正しい行動に向いているところがシャロらしいです。無責任艦長タイラー並のご都合主義引き込み能力です。

さて、今回はハブられてしまうのかと心配された怪盗帝国の出番!
レッドシューズの女の子像盗難事件」です。

怪盗帝国とG3、ミルキィホームズの三つどもえの戦闘をテレビで見てしまう小衣ちゃん。無敵と思われていたアイリーンちゃんが小衣ちゃんのヘッドバットで花血に沈みますが、あっさりスルー展開。

ここから小衣ちゃんの「夢」がゆらぎはじめます。
シリアスな心理の流れの中にギャグを挟みつつ盛り上げていく展開は、第11話の中盤を思い出します。テレビ中継を見ながら心が揺れる小衣ちゃんと、第11話で同じくテレビ中継を見ながらアンリエットの危機にジリジリしてるミルキィホームズたちが重なります。

そして、「ココロノエデン」のイントロをバックに、氷川丸とはためく日の丸を背負ってのアルセーヌさまの微笑みです! ここかっこよすぎ! 文字通り背筋がぞくっとしましたよ。今回の自分的ベストシーンのひとつです。

マクロス風味な演出で、歌をバックにバトルというものすごく熱いシーンです。
アニメ12話のバトルシーンといい、ミルキィホームズは音楽とアニメーションを使った熱い演出がほんとうに楽しいです。

ココロノエデン」自体が名曲なんですよねー。
新ミニアルバム「To-gather!!!!」に小衣ちゃんの新曲があると聞いたとき、「ライバル捜査線」みたいなキュートすぎてごろごろ転げ回ってしまうような歌が来ると思っていたんですが…こんなトランスかっこいい曲が来るとは。
それをこんな熱い演出で魅せてくれることに、ミルキィホームズファンとして幸せを感じます。

いや、カッコいいのはいいのですが、改めて見るとギャグ多いわー。私の第一印象はなんだったんだ? 
実際はカッコいいアクションと小ネタギャグが折り重なっていますね。

振り付け込みで小衣ちゃんが歌うアニメーションの素晴らしさ、クールなアルセーヌさまのアニメーション、ぐるぐるパンチ(ここもバキだろうなー)なシャロ…
氷川丸の上空でラットの爆弾が連続で破裂するカットもマクロスを思い出しますねー。

一瞬なのでわかりにくいのですが、アルセーヌの幻惑のトイズで、次子と平乃が同士討ちに転じます。
ここで咲が、いないはずの小衣ちゃんに作戦をあおぐところがいいです。この台詞ひとつで、G4での小衣の位置や咲の小衣に対するスタンスなどがよく理解できます。

で、ここから感動的な場面に行くかと思いきや、ラットにアメをとられ禁断症状でなうなう状態になる咲です。まったく油断できませんミルキィホームズ。ミルキィホームズナラアタリマエー!

そして今回のパロディシーンの白眉。
「さようならドラえもん」の、のび太がジャイアンに負けても負けても立ち向かうという名場面にオーバーラップしたシャロの意思表現。

次子と平乃の「弾倉が空っぽだから引き分けだぜ」的演出や、なうなう症状の咲、「言ってねーよ」とつっこむ小衣ちゃんなんかを詰め込みつつ、盛り上がりまくりの「さようならドラえもん」のパロディーシーンは、とうとうシャロが藤子顔になってしまいます。

いいシーンがあるとギャグを期待してしまうミルキアンは訓練されたミルキアンです。そのギャグを見ても感動の涙を流し続けられるのはよく訓練されたミルキアンです。傍目から見たら変なやつですか? 知ったことではありませんわ! よく訓練されたミルキアンになるのが私の夢なんですー!

そしてとうとう小衣ちゃんも「夢」に正面から向かい合います。
フィリップ・マーロウの名台詞も踏まえて、ここで感動的にフィナーレを迎えればいいもののそこはミルキィホームズ。あっさり感動などさせてくださいません。

高いところから桃太郎侍パロディで参戦する小衣ちゃん! やっぱり馬鹿っぽいぞこの子! でもかわいいからいいや!

敵を目の前にして作戦会議してても、駐車禁止程度に無慈悲な罰とか言ってても、それは小衣ちゃんの「夢」につながる全てです。
シャロとのライバル関係も含めて少しは成長した…はずですがー、まあそこはミルキィホームズだしね!

【エンディング】
このサマースペシャル版エンディングはすごい!
なんだかライブの定番曲になりそうな名曲の予感です。
そしてアニメーションがかわいすぎて生きていくのが辛い! 沼田さんのミルキィ愛がこれでもかと詰まっているEDアニメです。
このEDアニメだけ激しくリピート中。コーデリアさんみんなと動き合わせようよ!

【Cパート】
定番になってしまうのかこのCパート。
物議を醸し出した森・アーティ、変顔芸を引っさげて再登場です。
シャーロックホームズの「最後の事件」ネタをからめつつ、どっひゃーENDです。
こんなお約束が成り立つところまできたんだね、ミルキィホームズ。
今から第2期の最終話Cパートが楽しみですね。
よく訓練されたミルキアンとして期待してますから!(←ある種の無茶ぶり)

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